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ラインを止めなさい

「停線!(ting2 xian4)」
以前指導していた電気製品の組立工場で,しょっちゅう大声でこういっていた.日本語で言えば「ラインを止めろ!」という意味だ.

ベルトコンベアの流れ作業で,何か小さな問題が発生してもなかなかラインを止めない.現場の班長さんたちは,ラインを止めないで何とか修復しようと必死になっている.

彼らには「生産量のプレッシャー」があるのでなかなかラインを止めたがらない.ラインを止めるのは「悪」だと思っていたりする.

例えば,半田槽を出てきたプリント基板アッセンブリィの半田手直し工程で,作業が追いつかず手直し待ちの半製品があふれてしまっている.
こんな状況で,現場の班長さんは作業者の後ろで一生懸命作業者をせかしている.または自分で手直し作業を手伝って何とかしようとしている.黙って見ている班長さんなどは論外だ.

こんな時に「停線!」と大きな声を出すわけだ.

こういう状況で作業者をせかして仕事をさせれば,後工程の半田目視検査やICT検査で不良が増加する.そしてその不良品は修理されてまた半田手直し工程に再投入されるからますます物は滞留する.悪循環だ.

こういう状況ではまずラインを止めて作業が追いつかない原因を除去しなければならない.

半田槽の調整が悪く半田不良が多発しているので,手直しが増えている.
部品が浮いてしまったり,傾いてしまうために,手直しが増えている.
等,原因が必ずあるはずである.

この原因を除去した上でコンベアを再稼動する.
ラインを止めずに生産を継続する方が生産のロスは大きいはずだ.
ラインを止めるのが早ければ早いほど,生産のロスは減る.何よりも品質不良のリスクを少なくする事が出来る.

班長さんたちにはラインを止める勇気を持てというのだが,なかなか出来ない.
ラインを止めることにより,問題点をその場で改善するという習慣を身につけるべきだ.

特に設備で物を作っている場合など,多少の不出来は後で手直しすればよいと考え,そのまま作ってしまうことはないだろうか.

先日訪問したアルミダイキャストの工場は,原材料にアルミのインゴットを投入することはまれであった.殆ど不良品を鋳潰した再生材料で足りてしまっている.
実はこういう工場のほうが好きである.簡単に改善して差し上げられる(笑)

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