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言い訳

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 中国の工場で仕事をしていると「言い訳」が多くてなかなか本質の改善ができない,という経験をもたれた方も多いのではないだろうか.


 以前指導していた中国工場で,梱包変更の情報がきちんと現場まで伝わらず変更前の仕様で製品を梱包してしまったことがある.

この工場は台湾にある設計部隊から設計変更指示(ECN)が出て設計変更が工場に伝達される仕組みになっている.
ここで生産された製品はお客様の中国工場に納入される.梱包仕様に関しては,お客様の中国工場から直接要求が来て工場の生産技術が設計することになっていた.

今回は営業がお客様の要求を受け,それをメールで各部署に配布したが梱包係は従来のまま梱包をしてしまった.
それを出荷検査(OQA)の検査員が見つけて騒ぎとなったわけである.

ここまでは,いきさつをヒアリングして分かった.これをそのまま放置しておけば又同様な問題が発生する.場合によっては出荷してしまい,顧客クレームになる.

しかし現場はもう一度梱包しなおせば大丈夫,という反応である.即関係者を集めて対策会議を開いた.

会議では言い訳合戦.
営業担当はメールで伝達したとメールをプリントアウトして,どうだとばかり見せる.自分は責任をきちんと果たしたというわけだ.メールを出すことと伝達をすることは違う.

製造部は確かにメールは受け取っているが,梱包係の班長までは一人一台PCを持っていない.図面を改訂してもらわなければ対応できないという.
もっともな意見だが,通常現場の梱包作業者は図面など見ずに作業をしている.

生産技術が梱包作業書を改訂しなければならないが,メールをCCで受け取ったから作業をしなかった.
余談だかメールのTOとCCの使い分け方を知らない人が多すぎる.

こういう生産性のない議論を聞いているといい加減腹が立ってくるが,じっと我慢.それぞれが言い訳を言い終わったところで,「じゃ同じ問題が又発生しないように対策を考えよう」と切り出す.

ここからが本来の議論である.

問題は梱包仕様の変更がきちんと正規のECNルールに乗っていないことである.
梱包といえども製品仕様の一部である.

営業はお客様の要求にしたがってECR(設計変更要求)を発行.
生産技術は改定図面を発行.
ドキュメント管理はECNの手続きに従って図面を配布,旧図と差し替え.
この作業が終わったところで営業の仕事は完結したことになる.

各部署の臨機応変な対応で,処理できれば問題はないかもしれない.しかし自分の責任範囲に境界線を引いて仕事をしている人たちには,うまく行かない.
きちんとシステムで対応しないといずれボロが出てしまう.

こんな言い訳もあります:「誰のせい?」

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