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5S再考:清掃

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 工場の中にはそこいら中に5Sの標語が書いてある.ポスターも何枚も貼ってある.しかし本当の5Sが定着していない.そんな工場をよく見る.

ではなぜ5Sが定着しないのだろうか?
5Sの号令をかけても,目的とゴールをきちんと示しているだろうか?
目的やゴールがなければ人は動かない.


三つ目のS:「清掃」の定義は,
「職場内をきれいに清掃し,汚れの発生を防ぐこと」

では清掃のゴールは?どこまできれいにしたら合格だろうか?
清掃の目的はなんだろうか?
これを語らずにただ掃除をしろといっても,心のこもった掃除はできない.

先日中国の工場にお邪魔したとき社長さんが会議室の床が少し汚れているのを気にされ,庶務の職員を呼んできれいにしておくように注意した.多分これでは不十分だろう.

庶務の責任者,掃除のおばさんを呼んで自ら床掃除をしてみせる.これで方法と基準が伝えられる.次からは社長がやったのと同じくらいきれいにしなければならない.これがゴールだ.

特に中国の場合,きちんと方法も示しておく必要がある.以前作業員が現場の検査装置用コンピュータキーボードを水が滴る雑巾で拭き掃除をしているのを見たことがある.掃除の仕方から教えなければならない.そう覚悟しておいたほうがよい.

日本の工場でも油で汚れた機械場の床を指差して「今からここに座るがよいか」と社長がその職場の責任者に言ったそうだ.これでどのくらいきれいにしなければならないか規準ができる.


掃除の目的はなんだろうか.
★掃除とは心の準備,心を磨くこと
 昔は新人は先輩より早く職場に入り掃除をした.先輩が使っている加工機を拭き掃除しながら,先輩の機械にどんな工夫がしてあるのかを盗み見る.
ベテランの職人はこういう若者に自分の技を伝えたものである.

中国に来て35年のベテラン社長さんは,5Sを徹底させるために全員に雑巾を配った.自分も朝晩机の周りを拭き掃除している.これが一種の躾になる.

★掃除とは予防保全の第一歩
 機械設備をきれいにしておけば異状があればすぐにわかる.油まみれの設備では多少の油漏れが発生していても気がつかない.放置しておけば重大な故障につながる可能性がある.

毎日拭き掃除をしていれば機械のがたやネジの緩みなどすぐにわかる.

以前プリント基板のパターン間がショートしている不良が多発したことがある.
調べてみるとパターンを露光した後の不要なエッチングレジストの洗浄不良だった.設備の水洗浄ノズルの揺動カムが外れていた.
この設備きちんと磨き上げてあったが,水洗ノズルが揺動している所を覗くガラス窓の内側が汚れたままで中がよく見えていなかった.窓がきれいに磨かれていれば洗浄ノズルが揺動していないのはすぐわかったはずだ.

清掃の目的がわかっていれば,この覗き窓が第一優先できれいにしてなければならない.


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