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【儲かる工場の作り方】第一話「まずは看える化」

疾風勁草
新連載にあたり

 世間では世界的な経済不況とか百年来の不況などと騒がれている.不況の嵐により,受注が大幅に減り経費節減,一時帰休など守りの経営に縮退する企業が多い.
 しかし今がチャンスだと考えている.生産量が落ちている今こそ儲かる工場に転換するチャンスだ.「時節到来」ピンチをチャンスに変えよう!そんな思いで儲かる工場の作り方を四文字熟語と一緒に一年間コラムに書かせていただくことになった.

経営者の思いを看える化

 まずは吹き荒れる嵐の中で経営者の強い思いを看える化しなくてはならない.ここで注意いただきたいのは「みえる」を「看える」と表記している点だ.どこかを探すと見えるのではなく,日々向こうから目に飛び込んでくるように看えなければならない.つまり「看板」の「看」だ.
 経営理念,経営ビジョンを従業員,顧客,取引先など関係者全員に看えるようにする.経営者の思いを全従業員と共有することにより,組織力はアップする.

工程も看える化

 生産の状況も看える化しよう.今工程がどういう状況になっているのかをリアルタイムで看える化する.コンピュータの中に入っているのではダメだ.これでは現場の作業員には見えない.
 現場の作業員・班長が一目してわかるようにする.何か問題が発生すれば直ちに看えるようにする.
例えば生産計画に対する実績を,現場のホワイトボードに記入して看える化している工場が多い.
しかしこれでは過去二時間の集計結果しか分からない.過去二時間の間に問題が発生し生産計画が達成できなかった事が分かっても手遅れだ.
 これをリアルタイムで看える化する.何か問題が発生し生産実績が計画に対してマイナスになれば,すぐに赤信号が出るようにしておく.そして班長には問題が発生するたびに問題解決・改善をするように指導する.
 問題が発生したとき「並」の班長は作業員をせかし生産量を上げようとする.「中」の班長は問題が発生した工程を手伝う.「上」の班長は問題が発生した工程を改善して次から問題が発生しないようにする.
 問題点を常に看えるようにしておくことにより「上」の班長を育てる事が出来る.これが日々改善の現場力源泉となる.
 








本コラムは香港,中国華南地区で発行されている月刊ビジネス雑誌「華南マンスリー」2009年6月号に寄稿したコラムです.


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