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物有本末

 儒教の経典・四書五経の『大学』に次の様な一節がある.
『物有本末,事有終始,知所先后,則近道矣』

日本語では以下の様に素読される.
「物に本末あり.事に終始あり.先後する所を知れば,すなわち道に近し」

物事には本末・終始あり,この後先を誤たざれば,人としての道を誤たず.
という意味だ.

「本末転倒」と言う言葉があるが,この様な状態となれば,上手く行くモノも上手く行かなくなる.

全ての人には親があり,祖先がある.
親や祖先が「本」であり,私たちは「末」だ.
先祖を敬い,親に感謝をしなければ,人の道から外れ幸せにはなりませんよ,と言う教訓だ.

なぁんだ,当たり前じゃないか.多くの方がそう思われただろう.
私たちは小さい時から,道徳として儒教精神を繰り返し教え込まれて来た.
皆が知っている事だ.しかし人の道に外れてしまった人も多い.人の道から外れてはいなくても,不幸な人たちも多い.

論語を初めとする儒教の教えは,皆当たり前の事ばかりだ.それを知っている事が重要なのではない.重要なのは,当たり前を実践する事だ.

『物有本末』を政治に置き換えて考えてみるとどうなるか.

国の繁栄は,民の幸せが「本」だ.国民が皆幸せになるから,国が繁栄する.
国の経済を維持するために増税をする,と言うのは本末転倒だ.
国民が幸せになる様にすれば,税収が上がる.

逆に減税をする.そうすれば国民は喜んで消費をする.その結果税収が上がる.
経済と言うのは,究極の所大衆のココロが動かしている,と言っても過言ではないだろう.
特に日本の様に,経済の大半が国内消費となっている国では,国民の感情が景気を決めている.
失われた20年,デフレスパイラルなどと言うマスコミの報道が,大衆の感情を操作し,景気の動向を決めている.実際日本の富裕層(1億円以上の現金資産を持つ人)は,中国と比較して2倍程いると言うデータを見て驚いたことがある.


では『物有本末』を経営に置き換えるとどうなるか?

「本」は顧客か?従業員か?

あなたならば,どちらが「本」だと思うだろうか?
ちょっと考えてみていただきたい.



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